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ここでお話を読んでいるだけだと、実際は現地で何が起きているのか
細かくわからないのも事実。また他国に過大に悲惨化された映像は
見るのもつらい状況だ。
そしてただあまりにも日本人の皆が一体となっている様子が
おどろかされる。
他の国ではあり得ない国民性がここでは有利に働いてる。
国を離れている日本人の意見もとても印象的。
実際はその国をはなれて生活してても、
心の底でなにか自分の国自体が傷ついているのを
感じ言葉をそれぞれ書いているのがよくわかる。
日本人は強い国だと、私も信じている。
そういう意味でブログを書いていたのは、すごく有効だったとも
考える。


私は正直この週末はショック状態で人にあえなかった。
おなじく国が揺れているのが影響してるらしい。
日本だけが特別ではなく、世界中の地震や、戦争にどうやら私は敏感な気もするのだが、
でもこの落ち込みはやはり特別なのだ。


はじめの揺れのあとでも、余震、原炉問題と続いていて心休まることがないのだけど、
昨晩ドイツ人の友達から原炉反対デモがあるから、是非参加してっとメールが届く。
ドイツ人は断固反対の国だから、この機会にぜひデモを!という考えだったのだろう。
しかしながら私がそのデモに参加して、日本人というだけで利用されないだろうかっと被害じみた考えが浮かぶ。
ドイツにも以前から原子力発電所建設の計画があって、もとはそこから発生したデモが何回も行われている。
正しいと思い立ったら、即行動のこの国の人達だからそれは私も見習わなければならないのだが。

ここで、でも日本だってエネルギーが、経済が、と考えるかたもおられるが、
やはりチェルノブイリの事故後にまだ貧しく住み着いている被爆者の話を聞かせてもらったし、
原爆博物館ではやはり苦しい病気の後をみてたし、
悪いものをやめる(一旦活動を停止する)と言う考え方は極端にしろ、正しい。

ただ、
もうひとつ気になった電話が友達からあって。
地震についての心配やお悔やみのあとに、
日本人とのハーフのその子はどうやら来週両親が日本に行く予定だったようで、
原炉問題もあるし、交通もむちゃくちゃだし、できれば延期してほしいのだと言った。
そのあとに

やっぱり私自身も日本に一生住むのはどうかと考える

と付け加えた。

もちろん彼女はハーフの子だからドイツ、日本どちらにも住む権利があるのだけど、
(もちろんとてもいい友達だ)原炉問題で、長く住むのに危険な国と言われるのが正直悲しかった。
あのぼんぼんとたっているでっかいマシン達が私たちの生活を豊にするのではなく、
のちにダメにすると他の国の人達にも言われてしまうのか?
ここでいわなければならないのは、私の故郷は福井県なので、現在13基の原子力発電所が存在している。もちろん地盤が堅いことも設置の選ばれた条件の一つだが、それにしても政府は設置してもあとのメンテナンスに(技術等含めて)あまりにも軽く見すぎている。
こどものころ、市役所でみた新しいピカピカの発電所のイメージはもはやもうない。
今回みたいな大地震が震源地でなくとも近くで起きて、どこかで不備があれば、
私の故郷も汚染されるだろう。

今夜デモに参加しようか、しまいか。




原発事故を受けて昆布を食べる事は有効か
by inei-reisan | 2011-03-14 16:21 | ミュンヘン日常 | Comments(0)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない

by inei-reisan
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