2011年 04月 21日
ハンドクリーム
いつも使っている超強力保湿のハンドクリームが切れてしまって
前からもっていたクリームを使う。
無香料のいつものとは違って、こっちにはすこしアーモンドの香りがついている。
いったんつけてしまうと、その香りがいつまでもして、
今日一日中、当時つけていたころを思い出してしまう。
楽しい思い出や笑い声なんか、
匂いに封印された記憶がよみがえってくる。
いつまでも脳には感覚からの記憶作用があることに、
いまでは一種の恨めしさを感じてしまうのである。
ハンドクリームが最近必須になってきたのは、
日頃絶えずに水を使って仕事をしているからで、
私の手の肌が休む暇もなくお菓子を吸い続けている。
毎日熱に触れると真っ赤になり、それでも使い続けると
皮膚がほろほろと向けてくる。
仕事後にはすっかり皮膚が乾燥してしまい、
指をのばすこともままならなくなるほどである。
肌から吸われたお菓子は私の血の中まで浸透していくのだろうか、
ふと最近体調が悪いのをそんなせいにもしてしまう。
友達に
「職人の手になっていくのだね」
といわれるとなんだか恥ずかしい気もして
クリームを塗った手を後ろに隠してしまうのである。
そう、
ちびでくるくると動く小さな日本人の雌が、
そろそろがっちりした職人の手を
保有しつつあるのである。。
by inei-reisan
| 2011-04-21 03:09
| ミュンヘン日常
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