2012年 09月 02日
ナポリの街中の色
ごてごてのバイエルンからやってきた私はナポリのすべての色が
色眼鏡をかけているように見える。
もちろん強烈な太陽が街を焼きに焼いて
そうなったんだろうけど、それでも見えるべき海の青が
私の知っている青じゃなく、教会の階段の灰色がなぜかくすんで見えて
(いやこれは本当にくすんでいる)
わけがわからなくなる。
ナポリの朝は人一倍早い。
魚市場が起きだし、かえってきた船を向かい入れ、
BARが仕事前の連中の朝カッフェを用意し始める。
対して忙しくはないのに、忙しそうに出勤する会社員たち。
あと人一倍早起きは団体の観光客達だ。
大型バスで排気ガスを撒き散らして大通りをとおりぬけ、教会へ美術館へと繰り出す。
太陽の日差しはどんどんと強くなる。
のんびりしている私達もその強烈な日差しに焦りだし
街をのっそりと歩き出す。
本当は寝坊なんかしていたいバカンスなのに、
なんせ午後からのナポリは本当に使い物にならないのを
初日で思い知った。
午後1時を過ぎるとお昼を食べにナポリ人は家へ帰る。
店はしまる。
そう、ばたばたと店は閉まってゆき
私達は午後の暑さの中街の中にぽつんと残されてしまうのだ。
団体客はそのころになると美術館かクーラーの効いたバスへ収集されてしまう。
道を歩くのは、物好きな散歩人か、子供達か、野良犬か。
そんな無理をしても、意味があるまいと私達も午後の昼寝にホテルに戻る。
暑さをしのぐために夕方まで昼寝をする。
午後3時窓からみる外はカンカン照り。
午後4時寝てるのでたいてい知らず、午後5時でもまだ外はカンカン照り。
午後6時 やっと日差しが和らぎ始め、街は静かに静かに動き出す。
会社が終わった連中と、昼寝で暑さをしのいでたナポリっ子が今度は
バイクでぶんぶんと街を走り出す。
急いで買出しにでかけ、友達とカッフェで話しこみ、子供達も遅くまで
遊びまわっている。
そして我らも夕方の街へと繰り出す。
こうなったら、
私達もナポリっ子に仲間入りだ。
by inei-reisan
| 2012-09-02 15:26
| travel?
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