昨日の私はすごくつかれて、すごく寝た。
オランダから9時間以上の電車での長旅をして、雨風びゅうびゅうの中フランスの田舎に到着。
2年半ぶりに日本人の友達が住んでいる田舎を訪問だ。

着いた途端1歳半に大きくなった彼女の子供がお出迎え。
パタパタとぎこちない足取りで歩いてきて、でっかい目で私に笑いかけた。
私が話すとあやふやな感情だったのに、フランス語を話せばしっかり返事をしてくる
あたりがもうめちゃくちゃかわいい。

こんな彼女との友情もかれこれ15年以上のつながりともなろうか。



私の中で流れる時間は、どうやら思ったより長い。
そしてこれからもよっぽどのことがないかぎり流れてゆく。
それはあっという間に流れて捨てられていくものではなくて、
人とものと場所と会うたびに深く長く最近はなってゆく。
昔はそれらはぶつ切りで、つぎはぎだらけだったのに
いつから変化したのか、今では思い出せない。

これからは瞬く間に一年がたってしまったと思わずに
その長い時間がまた深く長く伸びたと思うことにしよう。


ps. また遠くからだけど、お誕生日おめでとう。





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by inei-reisan | 2017-02-28 15:07 | つながり | Trackback | Comments(0)

この町にはたくさんの偉人が現れて、そして消えていった。
何世紀もの時代を重ねて、幾度もの芸術や、文化や思想が
やはり現れて、そして消えてゆく。

そして私たちはそれらの存在を全て終わってからもしっかり見て知ることができる。
それにしてもこんなに身近に
目にすることができるなんて、なんて素敵なんだ。



今回はflorenceのBasilica of Santa Croce を訪問。


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ガリレオのお墓
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ミケランジェロのお墓
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ダンテのお墓

これらのお墓は暗闇の教会に、ひっそり隅っこに祀ってある。
作品や物づてに彼らを知るより、こうやってお墓の前に立っていられるのも
この町ならでは凄さなんだ。

ちなみにこのダンテの顔はなかなか印象深く、いつまでも私は頭から離れない。
深い掘りの顔つき、眉間にしわを寄せていそうな深刻さ。

あぁ実際に人間であったのだなぁと
感慨深く感じた時。


みんな実際に生きていた人間なんだ。
そうなんだー!







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by inei-reisan | 2017-02-25 06:30 | travel? | Trackback | Comments(0)

florence vol.2 会話



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頭をあげて天井を眺めてみる。
誕生いっぱいに描かれた様々なストーリーをじっと見つめていると、
どんどん目の前がぐるぐるしてきて、どこが始まりで、どこが終わりなのかわからなくなる。
そのくらい天井画を見つめる。
どこかに私が見つけられる秘密があるんじゃないかと、
どこかで私にメッセージが送られているんじゃないかと
どきどきしてくる。

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巨大な銅像の前で、私は影をみる。その像が動いているんじゃないかと錯覚を起こしてしまう。
生き生きとしているというのはこうことをいうんだなと
その像の前で再度確認する。
そしてぐるぐると像の周りを回れば、様々な顔が出てくると聞いてたから
また私もぐるぐると像の周りを回る。
確かに。持ち上げられた彼女と一瞬目があった気がする。

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石の中から彼の作品が浮き上がってくる。
彼(ミケランジェロ)は、巨石を前に一発勝負で掘り始めて
しまう怪物だったらしい。
いくつもの構想を繰り返し、デッサンをし
いざ出来上がったイメージを目の前の石に一発勝負でぶつける怪物。
この作品は最後の彼の作品であり、未完成であるのに関わらず、
もうすでに生きているかのようだ。
岩の中からもうもうと生まれてくる、そんな彼の遺作達。








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by inei-reisan | 2017-02-22 06:30 | travel? | Trackback | Comments(0)

1対1



後1日で誕生日というところで彼女の歌を聞いてしまって。



私を生む前の日のあの彼女の気持ちはどうだったんだろうと
ふと考えてしまう。
彼女のお腹の中でくるくると回っている私は、
彼女の言葉だけをきっと無意識の中で聞いて眠っていて、
いつお腹の中から出て行こうかっと気まぐれに考えていて。
そんなとき彼女は大きなお腹をさする。
大きな丸いお腹に話しかけて、そろそろでてこーいと小声でささやかれて。

私と彼女はいつだって一対一でいて。
やっとお腹から出てきて初めて見た彼女の顔も、
小さくて覚えてないたくさんの出来事もきっと
一対一でずっといた。
今ではもう会えない人になってしまっても。
でもこれからもきっと一対一で心の中で彼女に話しかけてしまうんだろう。


このタイミングでこんな事を思ってしまったのは、
仲の良い友達に子供が無事産まれたから。
彼女とたくさん話して時間を過ごしてきて、
子供を産む側の気持ちが少し分かってきて。

また彼女の事を私は想う。

お母さん、私を産んでくれて、

ほんとありがとう。










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by inei-reisan | 2017-02-20 04:54 | つながり | Trackback | Comments(0)

florence vol.1

旅好きな私はまたどこかへ。



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15年も前に訪れたflorenceは全然私の記憶に残っていない。
何をみたんだかすっかり忘れてしまっていた。
今回は1週間の滞在でしっかりみたものを記憶しておきましょう。
これがいつかまた役立つときがくるのだから。

旅前に調べていたら、この町の美術館と教会の多さに心底たまげた。
なにをどう見ても、退屈する場所なし、見どころのある町である。
町の歴史をついでに調べてみるとさらに面白い。
最近いただいた世界史の本が今になって役立って嬉しい限り。

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メディチ家の町への影響は大きく、どこもかしこも美術品でいっぱいである。
観光シーズンから外れていたこともあり、ゆっくり中をみて回る事ができる。

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ミケランジェロも、ダビンチも、天国も地獄も、数百年たってもこの町の中には
犇めきあって生きている。
新しくて美しいものも素晴らしいが、古くて美しいものは
さらに魅力的だ。
そこに重ねられた時間が美しさに意味を持たせるから。
そして私たちはその時間の中に存在できるなんて、なんて幸運なんだろう。








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by inei-reisan | 2017-02-19 00:50 | travel? | Trackback | Comments(0)

施し  PISA



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最近ばたばたとヨーロッパを旅しているのだが、この間訪れたイタリアのPISAにあったこの古い墓場にあった壁絵は圧巻された。
上から順にキリストの教えをとくとくと説いているのだが、
どの悪魔も信者の顔もすごく怖い。
古い壁画なので写真では見えにくいかもしれないが、右側には地獄で待ち受ける悪魔、
左にはキリストの施しを受けている人たちが描かれている。

先日どっかの記事で現代人は自分のことばかり考えていることが取り上げられていた。
自分の得に焦点を当てて、行動し言動し結果を勝ち取る。
勝ち取った人は実は様々な人の事情を都合のいいように
考えとって、都合のように出来事を頭の中でパッチワークする。
切り捨てた部分は存在しなかったことにしてしまう。
自分自身でそのことを気がつかない限り、その人の中での価値観や善悪が
次々と重なりあっていく。

実はこの上の壁画を見たとき、私はぞっとした。

宗教的観念で話をしているわけではないが。

私が都合よく切り捨てた事実は、実はすぐそばでこのような地獄風に処理されていってしまっているんじゃないか。
私の無意識の中でビジュアルでこのように表現されてしまっているんじゃないか。
でもそれをどうすることができなく、ただ自分の作り上げている積み重ねを
信じて人間は所詮生きてゆくしかない。

現代は究極の戦場だ。

もしこの地獄・極楽絵に気がついてしまっている繊細な人がいたならば、
それでその事でひどく傷ついているのならば、

実はすべての人がこの絵の中にポジションを得ていると
ただすべての人がその事に気がつかない鈍感さという防御を
持っているだけなのだと。














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by inei-reisan | 2017-02-17 01:36 | travel? | Trackback | Comments(0)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない
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