螺旋階段


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ドイツの古い家にはいつも螺旋階段がある。
ぐるぐるまわって下から上までずっさと見下ろせるドイツの階段が結構すきだ。
でっかくて大体木造でできていて、ふるめかしくて手すりも鞣し上がっている。
螺旋とはぐるんとまわっているから、途中から人に追いつかれるし、下りて来た人とすれ違ったり、
反対側にいる人と挨拶したりもする。
上から下りても下からのぼっても途中で分からなくなる。
そして途中でとまって私は上をめざしてたんだっけ?下におりてたんだっけ?と
ふと不安になる。

実はこの階段には終わりなんかなくて、登っているという行為が、
実は自分の概念のなかにとじ込まれているんじゃないかと思ったりもする。
そんな邪念をとりさって、信じて階段をすすんだ人だけが、部屋に辿りつくんじゃないか
とも考えたりするのだ。

毎日一歩一歩ふみしめる段は、なんだか今の私にはすこし重い。
足の裏がしっかりとくっついて吸いついて登りおりしているかのようで、
この意味をしっかり頭にたたみ込む必要がある。

でもそのぶん部屋に辿り着いた時の喜びは
きっとひとしおなのだ。
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Commented by ゆき at 2010-10-29 15:47 x
へぇ~、ドイツの古い家には螺旋階段が多いんですね。写真、とっても素敵です。ミステリアスに見てて、ワクワクしてきます。

会社のビルの非常階段が螺旋階段で、たまに利用したことがあるのですが、同じところを何度も行き来してるようで、目が回って・・・。前に進んでるという気がしないんですよ・・・。

だからinei-reisanさんの感じられてることを読んで、なるほどな~って思いました!
by inei-reisan | 2010-10-27 05:10 | ミュンヘン日常 | Trackback | Comments(1)

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