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ただしい言葉

ひさしぶりに日本人の友達が
遊びにきてくれた。
彼女とはかれこれ一緒に思いを巡らせば
10年近くの友達になって私の人生の長めな時間を
なんらかの形で交友がつづいている事になる。
いつも世界のどこかで待ち合わせることになるのだが、
最近はもっぱらここミュンヘンが多いのだ。
そのまえの待ち合わせ場所はエジプト、リヨン、東京、パリとなっている。
ミュンヘンは実はもう3度目の訪問。だいたい街の様子は知っているから,
今回はただ私に会いに旅行の間を縫ってわざわざ遊びにきてくれた。
そして彼女も旅行好きな人だから、もう2年も日本に帰ってない。

今回はひたすら日本語をはなして、語り合う。
近況を語り合うのは大事な私たちの目的だが,
日頃から使っていない日本語を話して口をならすというのも
大事な目的である。
話は恋愛、旅行、政治、戦争まで広がり、だんだん日本語を話すのに慣れてくる。
批判ぽいものが増えてくると、どうしても熟語を使う事が増えて来て、
それをうまく使えない私たちはいらいらする。
「あ、綺麗な日本語がはなせないよ。話せなくなってきてる」
という彼女の気持ちはよくわかる。

言葉は話さないと、口から発音がうまくされない。
いくつかの音を組み合わせて、重ね合わせて、使い続けることがこんなに
大事なことだとは。
日常的にまったく日本語を話さなくなってから、
ひしひしと感じる。

日本語は美しい。
それを操る国民として、存在したいものだ。


さて恒例のおしゃべりが終われば,
最後に互いのもっている本、小説を互いに交換する。
これも我々の大事な日課になっている。


こうやって私たちにの交友は続いているのだ。


つぎはどこで彼女と待ち合わせることになるのだろうか?
Commented by adriatic-sea at 2011-03-11 09:39
わかりますー、これ。
母国語の日本語といえども、
話さなければうまく口が回らないんですよね。
単語も出て来なければ言い回しも忘れてるし。

はい、日本語は世界中の言語の中でも
とても美しい言語だとわたしも思います。
Commented by inei-reisan at 2011-03-13 17:15
>adelatic-seaさん
いつも使用しないとやっぱり口の筋肉が衰えるのでしょうか。。
国をでると尚更言葉の大事さを実感してます。

by inei-reisan | 2011-03-07 05:11 | 言葉 | Comments(2)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない

by inei-reisan
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