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ヨーロッパの梅雨?

最近ミュンヘンはぱあっと晴れたかと思えば
急にもくもくと黒い雲が張り出してきて
ものすごい勢いで土砂降りになったりする。
私達も予測不可能な天気なので、折りたたみを常に持ち歩きつつ
晴れている間に晴れてる楽しみを楽しんでいたりする。

このあいだもロンドンからせっかく来てくれた友達と
ビアガーデンにいったのに
途中から雨になり料理をもって室内に退散。
せっかく外とで気持ちよく飲めると思ったのにな、
それはそれで残念。
このヨーロッパの天気の気まぐれいつまで続くんだろう。


今週は学校はお休みで、学校の日も仕事をしなくてはいけないから
ちょっと体力的にきつい。
しかも仕事といっても家の店ではお菓子の作る量も
夏の間はがくんと減ってしまって、
ほとんどが掃除、洗物ばかりで最悪な気分。
私お菓子職人なのに。。。
さていやな洗物が終わって外のベンチでお昼ご飯を食べてたら
ちょうど休憩中の売り子の仲のいいおねえさんもベンチに参加してきた。
そこで話題になったのは、家の店が入ってるアパートの管理人の家族のこと。
ドイツでは管理人は家族でそのアパートに一緒に住んだりするのが
普通なのだけど、どうやら管理人のご主人だけが引越しするそうな。
なんでも最近離婚したそうで、ここ数日引越しの車が
ずっと中庭にとまってるから私も気になっていて。
理由は旦那さんのほうに新しい彼女ができて離婚てことなのだが、
私の知る限りたしか奥様は癌で(しかも末期のほうの)先は長くないし、
まだばたばた走り回っている男の子もいたはず。
その母子をおいて引っ越してしまうのかと思うと

皆、一言「それはひどいね」

直接はいわないが、店の人は皆そう思っているかもしれない。


日本だったら、もし同じ状況だったら、離婚せずにその彼女と一緒にはならないだろうなぁ。
先が長くがないから、なおさら最後までと思ってしまうだろう。
でもその辺はヨーロッパと日本の法律がかなり違うから
なんともいえないのだが、
どっちにしろそのアパートにはいつもじゃないにしろ、
病気のお母さんと、小さな子供で過ごすことになるだろうし、
子供にとってはそれは大きな心の傷になるだろうと思う。

でもそうやって無理に一緒にいるのも
それはそれでいいのかというとそれもどうかと思う。

ここに長く住むと、家族の絆が深くてきれいに輝くこともあるけど
個人の自立性が高いのでふとしたことであっさりしている時もあるし。


愛人といえば、今回に日本に帰ったときに知ったことなのだが、

私が小さい頃とても大事だった一緒にすんでいたもう亡くなってしまったおばあさんがいて、
その人は私達家族と血はつながってなく、お手伝いさんみたいな感覚だったのだけど、
じつは私のひいおじいちゃんの愛人だったということ。

だからあんな暗い離れに一人住んでいて、家族もいなかったのか。

よくそのおばあちゃんに、おかしをもらったり、テレビを一緒にみてて
お母さんにいい顔されなかった。
いまではいろいろ辻褄があうことばかりだ。
私にとって大切な人達だし、つながりがどうであれ
どうでもいいじゃないかとも思う。

そして私はどんな状況でも、

そのままを受け入れるようになりたい。

間違ったことだけはしたくはない。

そう思った。




あ、また土砂降りがふりだした。
by inei-reisan | 2012-06-04 02:01 | ミュンヘン日常 | Comments(0)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない

by inei-reisan
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