2012年 09月 01日
洗濯物を追いかけて
この街でもうひとつ10年前に印象に残ったのは
小道いっぱいに掲げられた洗濯物たち。
すべての小道いっぱいに干された色とりどりの
それらは古い暗い道を一気に鮮やかに彩って
なんだか楽しくなってしまう。
フランスでもドイツでも洗濯ものは
街の外観を崩すという理由で禁止されているが
ここでは街の外観の一部となっているから、
こう、しっくりくる。
しかしいうまでもないが、毎日ものすごい廃棄ガスを巻き散れしている
街なので個人的には外には干したくはないが、
それでも見る分は見ごたえがある風景だ。
そういえばナポリの街はどこも建物の背が高かった。
ちびっ子の私には見上げても上の階の窓を見ることはできなかったし
さらに道も坂が多くなおさら効果的に原始的高層ビル群が
出来上がっていた。
ただ地底でうろうろしている民族としては
時々窓から投げられた生活用水をぶっ掛けられたりもする。
植木に水を・・の真下に人が通っている可能性もあるのだ。
あの高層ビル群にどんなけの人が潜め居ているんだろう。
洗濯物の数だけを見れば想像を超えた大民族が
生息していることだろう。
そう思うとアマゾンのジャングルの真下を歩くように私達もてくてくと
歩いている気分になった。
by inei-reisan
| 2012-09-01 15:24
| travel?
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