2013年 11月 19日
マークスの山
昔読んだ本の中に、マークスの山というのがあって、そのころ初めて其の手の本を読んだ
私には強く心に残ってる。
その本のはじめの中に出てきた森は本当に厳しくて、
寒くて冬の山だった。
先週末誘われてついて行った山歩きは、なんと途中から雪景色に変わり、
そんなことを期待していなかった私達は最後の雪山登りを楽しんだ。
どこもかしこも雪だらけで、きっと初雪だったのだろう、
雪は軽くて、透明に近くて、ふんわりと木々の枝に
積もっていた。
冬生まれだからだろうか、こういう冬の山はなんだか親しみが持てる。
光が雪に反射して、一段と明るく、静かで、
ぼんやりともやがかかってて、
心が洗われる。
山の中にはいつも何かが生まれている。小さな生き物も、大きな生き物も、
あの大きな空間の中で身を潜めて共存している。
一瞬だけその一員に私もなれた気がした。
今年最後の貴重な体験。
by inei-reisan
| 2013-11-19 05:39
| ミュンヘン日常
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