死んだ魚の目

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いつか電車に乗っているときみたサラリーマンの目が死んだ魚の目だと思ったことがあったけ?
死んだ魚の目をなぜ知ってるのか?

ちいさいころの私の家の庭には大きな池があって、たくさんの鯉が泳いでた。
いや、飼ってた。
夕方えさの時間になると、でっかい鯉たちは私の投げたえさに吸い付いて、
それが面白くていつまでも観察してたけれども。
夏に池に浮いたごみをすくおうとして、
網ごと池に落っこちたこともあったけども。

強烈だったのはつい夏や冬に発生する
鯉の死骸だった。
朝起きて、母が騒いでいるときは
鯉が池にぷかぷか浮いてた。

そのときの鯉の目はいつまでも
私の記憶に焼きついていて、
其の目とあのサラリーマンの目を同じにしてしまうのは
大変申し訳ないことだけども
本当に似ていた。


今日の会社の帰り道。
またその目に出会ってしまった。

よくよく見ると、それは私という顔だった。



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by inei-reisan | 2014-05-04 05:31 | ミュンヘン日常 | Trackback | Comments(0)

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