2017年 03月 08日
空には星がいっぱいだった。
そこはそれはそれは田舎の町で、車がないと完全閉鎖状態。
彼女はパリ時代からの友達だけど、今では立派なお母さん。
1歳児の子供の後を毎日追いかけて、でもできる仕事もしっかりこなして
ますます素敵な人になってる。
朝から晩までフランス語で、しかも慣れない子供の声や遊び相手で、
2、3日もすると、情けない私は熱が出そうになった。
雨ばかり降っていたから、家の中に篭りっきりだったのもよくなかったのかもしれない。
雨がやんだ夜、子供をやっと寝かしつけて、私たちは窓の外に出る。
寒い冬よりの、でも外の空気を吸いに、出る。
サンダルを引っ掛けて、外に出ると、冷気がさっと頬を撫でる。
鼻に付くのは、雨が降ったばかりの草の匂い。
雨雲が去って、空は雲ひとつなく、そこにはいくつもの星たちがいっぱいだった。
体力も頭も限界だった私たちは、一瞬その星空に見とれてしまう。
黒い青黒い空、そして真っ白に輝く星たち。
田舎だから、ここの星はしっかり輝いて見えるんだよ〜
と教えてくれた彼女に感謝。
二人でどの星座がわかるか言い合って、当てあって。
そんな特別な夜。
一週間が終わって駅に送ってもらう帰り道。
またいつ会えるかね〜と次の計画を立てる。
きっとまたこの何もないフランスの田舎に戻って来る羽目になるのだけど、
それでもいいや、また彼女に会いに行こう。彼女の家族にも。
そして満天の星空を見にいこう。
by inei-reisan
| 2017-03-08 06:16
| フランス人達
|
Comments(0)