散歩再会

オランダもすこしずつ気温が上がってきて、外に出やすくなってきてる。

今日は久しぶりに週末の散歩を再開。
この散歩はここに私がきた時から続いているので、
もう1年以上のものになる。

散歩のメンバーはその頃の学校仲間が5人で集まってできたものだけど、
見事に国が散らばった。

そして女子会も兼ねているので、散歩中は皆が勉強中の片言のオランダ語を使いながら、
でも話の内容は結局女子会と変わらないのだ。

日頃から運動不足の私たちは、結構この散歩でもいい運動になるし、
朝から公園を歩くというのはなんとも気分がいい。

話の内容は、家族の話、オランダ語の授業、仕事の話などいろいろ出てくる。
大体は旅行好きなルーマニア人の彼女が、かなりの話題を提供してくれるのだけど、
スペイン人の健康な食生活話も面白いし、ウクライナ人の娘たちの学校話も興味深い。
たまにしか参加できないフランス人の私と仲がいい彼女は、飼ってる猫話が次々と出てくる。
なんとなく集まって、散歩して話をしているだけでも私たちは結構つながってゆく。

そういえば、日本人はあんまり集まって散歩とかしないね。
お年寄りが、犬の散歩がということはあっても、
お母さんたちはゴミ出しのついでに集まって、学生はカフェに入り浸ってと、
そういうことがあっても、散歩をしたりはしない。


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散歩大好きな私としては、とっても残念。








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by inei-reisan | 2018-03-10 16:39 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

私はちがう人間だ


ヨーロッパの寒ーいオランダの田舎で毎日自転車をこいで通勤している私。
外は氷点下10度、平地で風も強いし、自転車をこいでいる時の私の体感温度は半端ない。

毎日朝起きて、電車に40分も乗って田舎の中さらに20分ほど自転車をこぐ私は、きっとこの辺で唯一の有名頑張り屋日本人だろう。
友達にそんな話をすると、びっくり仰天される。

私の今の生活は、どこの誰も理解できない、そんな生活。

ときどきそんな厳しい生活をしていると、
なんか昔の自分の禊をしている気になってくる。

なにが決定的に悪かったわけじゃないのだけど、自分を曲げられずに、人を思いっきり傷つけたこともあったし、
きっと相手が同情して欲しい時に限って厳しく意見を言った私もいたし。

この生活は自分が選んだ、でもまだ先が続く途中の生活だけども、
その生活に私は責任を持たないといけない。
そう私は人と私はちがう人間だ。交わることができても、決してぴったりと重なることはできない。


ちょっと話は逸れて、最近よく聴いてるこのlemonの歌詞に出てくる言葉が私は気になってる。

「きっともうこれ以上 傷つくことなど ありはしないとわかってる」

いやそんなことは、やっぱり私には納得できない。
私を傷つける刃物は、ざくざくと深くつきささってゆく。
受け取る側が繊細であればるほど、それは深く刺さって傷ついてゆくんじゃないか。
いくら、傷が癒えてだんだんと強くなったとしても、私たちは鋼ではないから、気を許すとまた刃物が刺さってゆく。
ただそんな不安定の世界で私たちは存在していて、それを忘れてはならない。

だからこのセリフのように楽観視したくてもできないと、

そう思ってしまう私は、
臆病者で、
やはり悲観主義者だ。


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(先日訪れたドイツのessenにある旧炭鉱。いまでも工場がそのまま残っていて、今にも全てがいきいきと動き出そうだった。:)














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by inei-reisan | 2018-03-05 04:21 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

2017年も終わり


今年をゆっくり振り返ってみる。

新しい国で、新しい生活になった私は、しっかりできることをしてきただろうか?い
つも私がぶつぶつ言っている新しい言葉をならうとか、仕事を始めるだとか、これを読んでいる皆さんには初歩的で昔に起きたことすぎる人もきっといるんだろうなぁ。

朝の通勤電車の中で考える。

最近の私は片道1時間半かけて自転車2台としょっちゅう遅刻しまくる電車に乗って仕事場に通っている。
車も運転できない私は自転車に乗る時間が長いから、毎日ネットで見る雨レーダーの画面が私の友達。
雨の中カッパをきて、びしょ濡れでオフィスに現れる私に、同僚は同情も込めてあたたかく迎えてくれる。

早朝から夕方まではたらいて家に付いたら、今度はオランダ語の授業を受けにまた自転車で。
週2回の授業は勝手に休んでしまうと、学校から追い出されてしまうからいくしかない。
せっかく勉強しているオランダ語の目標は大学入学レベルのB2まで、私のレベルではまだまだ先は長いらしい。

そして未だに止められないバレエを週2回仕事のあとに。
いままでドイツでしていた授業よりずーーとレベルが落ちて私の体が適合できず悲鳴を上げている。

ということで週末はくたくたな38歳です。。

余裕がなくなってきた私の顔に旦那も友達も心配顔。
仕事を初めて早2ヶ月だけど、そろそろこの生活に限界がくるんじゃなかろうか?


でも仕事も、言葉もできない人たちがどんどん増えている世の中で、こうやってできることが沢山ある私は幸福なのだと考える。
まだ38歳。無理していいことも少しはあるはず。

継続は力なり。今年来年の私の目標。

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いつしか、白髪をみてかっこいいっと言ってくれた人がいるから、こうやって白髪が増えてきてももうきにしない。

皆様もよい年越しをお過ごし下さい。


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by inei-reisan | 2017-12-30 17:56 | オランダ生活 | Trackback | Comments(1)

ごしょうたい




朝からオーブンに火をいれる。
あと寒くなってきから、鍋にしようと昆布をお水に浸す。
下ごしらえしてた鶏団子の出来はどうかな。
炊飯器のスイッチをオンにすると、一斉にご飯を炊き始める音がして、静かな日曜の朝がとたんに騒がしくなる。

今日は、ここオランダで出会った友達を家にご招待。
日本食会なるものを開催している。

ここにきてい早一年、なーんにもブログにはアップしてないが、着々とオランダでの時間は過ぎていって、
私はまた着々と人とつながりを持ち始めている。

今日来るメンバーは私が来たばかりのオランダ学校にいたクラスメイトで、シリア人、ポーランド人、エジプト人、フランス人の4人組。
どのこも仲の良い子ばかり。
特にフランス人のmarieには本当によく助けてもらって、一緒に車でドイツに買い物に行ったり、
オランダ語を勉強したり、土曜日散歩をしたりしている。
ポーランド人のaniezkaとエジプト人のramyはいつもふざけ合って犬っころみたい。笑。
年齢も似てるから、互いに冗談を言い争って騒いでる。
そこにマシンガントークのシリア人のgihanが割って入る。彼女は2児の母なのに、非常に色っぽい。インテリの難民で、これから大学に入学しようと頑張ってる。

私たちの共通点は一体なんだろうとふと思う。
多分、他の国でもめげないとっておきの明るさと、自分でがんがん進む行動力なんだろうか。
私たちはいつもあつまると、ふわんと和やかな空気に満たされる。
皆が学校を去ってしまって、それぞれの道を歩み始めているけど、
それでも会いたいなあと思ってしまう人たち。

これからまた住む場所や国が違って連絡が取れなくなっても、
また再会したときに、きっと楽しいと思える人たちで。

それでいいんだと、思う。

















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by inei-reisan | 2017-11-12 16:40 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

毎日ころころと変わる天気に、結構億劫になってきた私。
今週末も決まらない予定の返事待ちや、前から決まっていた一人で家でのお留守番や、
先週から再開したバレエのために体もメンテナンスしなければならないし。

そういや、ずーっと調子が悪かった背中と肩の筋肉、夏の間は痛みがなかったけども、
また踊ったら痛くなるんだろうな。。
っと思っていたところ、cesar therapyの先生から早速予約の確認が・・
cesar therapyはここオランダで知ったのだけども、お医者さんの紹介で通えるセラピー。
普段運動している人が、正しい姿勢で動けているか、また座り方、立ち方、寝方まで細かく指導してくれる。
夏前に1.2ヶ月通っていたけど、このセラビーに通い始めてから、自分の体をもっといたわって
生活するようになったと思う。
このセラピー私が入ってる保険で12回まではカバーされているので、安心して通えるシステム。
もうちょっと続けてみよう。



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もう、ネットも、テレビも、ラジオもどのニュースにも物騒な話ばかりが流れてる。
みんなの週末が、すこしでも穏やかでありますように。





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by inei-reisan | 2017-09-08 15:17 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

朝一番に不思議な言葉を旦那にいただきました。
寝ぼけている頭は、おそらくいろんな考え事を処理している時間であろう、
そんな時には意味不明な言葉がよく出てくる。
それにしても、意味ありげなタイトル。存在もシンボルもなんだか圧倒的すぎて、忘れないうちにタイトルにしてしまおう。
でもこれはきっとただの寝言。攻撃なんてしてるはずはない。笑

オランダに引っ越してはや1年。
やっと言葉が話せるようになったと思ったら、今度はどうやら仕事がきまったらしい私。
一年を長くとるか短くとるかは人それぞれだけど、私にはやはり長かった1年の無職期間。
今週は新しい自転車買ったり、学校を夜のコースに変更したりといろいろ忙しく。
片道通勤1時間半になるので、生活スタイルがガラリと変わりそう。

オランダ人は小さい国にすむ巨人だと私は思う。
でっかい体と、長い足でかっぽかっぽとどんな距離でも出かけてしまう。
週末なればちょっとアムスまでっと電車で片道2時間かけちゃうし、運転も大好きだ。
自転車でひょいひょい道も進んでいったりもするから、
今日こそは家にいるだろうと、メッセージを送ると、今アムス、今ユトレヒト、今ライデンととんでもないところから
返事がきたりもする。
オランダの学生は週末電車が無料になるらしく、ここにすむ学生は週末によく実家に帰ってhotel MAMAをしているし、
長期間でも週2回くらいの研修なら電車で通ってしまったりもする。


よくよく考えれば私は今まで大都市ばかりすんでたから、歩いたりせめては自転車にのって動くのが自然と好きになった。
でも、世界はどんどん面白くなってるし、会いたい人はどんどん世界に散らばっていってしまうし、
やはりここは重い腰を上げて、どんどん遠くへ動けるようになったほうが、いいんだろうなと
最近思いはじめた。


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私が子供だったらもう既に売り飛ばされている・・笑






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by inei-reisan | 2017-09-03 15:04 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

vierdaagse


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オランダ生活に話を戻すが今週はオランダ一番の夏祭り、vierdaagseだった。
毎年7月の第3火曜日に行われる祭りはここnijmegenが一番の祭り所とされ、盛り上がりはオクトーバーフィストの。。5分の一くらい?

vierdaagseとは。。wikiより。

参加者は毎日、年齢グループと性別により定められる30キロ、40キロ、50キロの距離を歩く。大会4日間全日を定められた距離以上完歩した参加者には、四日間十字勲章(nl:Vierdaagsekruis)を受勲される。

となると4日間歩くと成人男子で200kmを歩くことになる。
山がないオランダならではの’散歩’競技だが引っ越して初めての私は興味津々で
大会を観察。参加している人は中年お年寄りが多いようで、あと各国の警察やら軍隊やらが参加しているらしい。
今年の参加者は47万人というからかなりの混雑具合。

それで健全に散歩大会に参加している人は、朝の4時から出発し毎日午後一番には一日の散歩を終了するのだが、
なにがってそれに参加しない関係者やら家族友達、また冷やかしの連中までは、
そんなものには関係なく街のなかで大いに盛り上がる祭りなのだった。
なので、オクトーバーの5分の1くらいには街の公道が占領され、仮設テントが設置されがDJが音楽をガンガン鳴らしクラブと化している。

そのひやかしの一味となって街に繰り出した私たちが、改めてオランダ人をみて気がついたのは、
以外と喫煙者が多いこと、
以外と若い人が、いやむしろ人口がオランダには多いということ。
以外とただ倹約家の彼らはこういうときにこそ、街にでて盛り上がってお金を使うんだということ。
以外とオランダの若者のファッションが、いまいちだったこと。

ぐらいだった。笑

いやヨーロッパ中から集まってきてるから、オランダ人とは。。の論は成り立たないのはわかってるんだけど、
いやでもオランダ人率は確かに高かったと思うし。

あと、旦那に言わせると年とってもオランダ人は綺麗というが、、それはどうなのかな。。
のちに検証してみよう。

ということで夜中騒いだ今朝の街中は、ひじょーに汚い(はず)です。


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by inei-reisan | 2017-07-22 17:02 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

気がつけば7月に突入。
そしてオランダに来て1年が経とうとしている。
昨日ながい風邪から病み上がってみて、まっすぐ座れるようになってからカレンダーをみて気がつく。
1年前の景色がまた外でも繰り返されるようになって、ああ長く住むとはこういうことなんだなぁと実感中。

以前はこんなに長く風邪が長引くことがなかったのに。。と思い返してみると
でもここオランダに来て実はすでに2回も長い風邪をひいていたことがわかり、
気が緩んでいるのかなぁとも。

さてよろよろと散歩にでた旦那と私。
近くの街中と公園まで歩く。
公園にはたくさんの人が、日光浴をしていて水浴びをしている。
その脇には色とりどりの紫陽花が植えてある。
オランダ人は本当に紫陽花が好きだと思う。
いろんな種類の紫陽花があちこちに咲いていて、その奥には松の木が植えてあったりして、
ここの写真だけ撮ったら、ヨーロッパぽくない写真が撮れてしまうな。
公園の中についている動物コーナーには鹿やら鳥やら羊やら飼育されていて、
金網の前で形だけきゃあきゃあ一通りしてみる。
しかしこの3分ほどの間に振り返ってみるとうちの旦那は片手に本を読み初めてしまっているではないか!
あっけにとられる私。どこにそんな本を隠し持っていたのか。

そんな感じの散歩。

もうすこし元気になったら、また自転車でぶいぶい川沿いを散歩したいな。笑。


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写真はこのあいだの旅行ベルギーで通った散歩道。ヨーロッパも夏!






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by inei-reisan | 2017-07-10 17:25 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

オランダ人の庭愛

さて、

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また深夜バイトをこなした私は少し遅く起きて、コーヒーを入れて窓の外を眺める。
我が家のリビングの窓はちょうどそれぞれのアパートの中庭に囲まれており、
隣人の様々なアクティビティを眺め、眺められることになる。

ここにきて、びっくりしたのは、その隣人への寛大なる開放度合。
各部屋の、大きな高い窓に、カーテンを一切かけず、常に隣人へ日常生活を生中継状態。
おかげでどこにどんな人が住んでいるか、
いつのタイミングで家にいるのか、
しばらく住むとすぐにわかってくる。

さてここ数週間、この家のすぐ脇にあるお家の中庭では、夏らしく夕方になると
素敵な中年ご夫婦の水着姿がお目にかかれる。
そのお家には、自家製プールがあり、外で食べれるテラスがあるので、天気がいいとすぐ庭でくつろいでいらっしゃる。
ただし多くのお家の窓から、それは丸見え。でも気にしないオランダ人達。(実はご夫婦の片方はドイツ人で小さい頃に引っ越していらっしゃった)
子供達はすでに独立して、お家から出て行かれているけども、ものすごい頻度でその快適なお庭に遊びに来て
やはり水着姿で最近はいらっしゃる。


前にも書いたが、オランダ人の庭への愛はなかなかのものである。
ここかざっと見えるだけでも、様々なジャンルの庭を眺めることができる。
我が家のオーナーは野草好きで、かつ庭に小さな池を作り、鯉がいるし、
子供がまだ小さいお家は、遊び広場なるものを庭に設けていたりする。
この並びで、共同で借りているらしい学生達は夕方になるとビール片手にばんばん庭に繰り出してくる。
それらは全て中庭で行われていることだから、
正面に面した道路から見ることはできない部分。

でもこうやって一緒に中庭生活を過ごしてみると、これはこれで快適でなかなか居心地がいいものなのだ。
ただ隣人になんでもかんでも見られてしまうという、羞恥心を克服できればの場合だが。





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by inei-reisan | 2017-06-11 18:18 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

布団の歴史

引越しが多ければ多いほど、人は寝床を変えることが多くて
私もそうやって寝る場所をよく変えた人の一人。
人生の半分は、睡眠に費やしているらしいから、そう考えると寝ている時間を一緒に過ごしている
布団は実は、気がつかないほどの私たちの理解者。


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どんな薄っぺらい、カビ臭い布団でも。
方や、ふっかふっかの高級布団であっても、私にとっては、一時的なおつきあいのことが多くて。
また住むところを変えれば、布団が変わり、ベットが変わり、
マットレスが変わってゆくのである。

私が人生で初めて布団を意識したのは、
4、5歳のとき、よく東京から田舎に泊まりにくるおばあちゃんが来客用の布団を敷かれているその脇に
私の分まで敷いてもらったときだった。
おばあちゃんはよく夏に泊まりに来ていて、夜になると蚊取り線香の匂いが部屋じゅうに
染み渡る。
そとは鈴虫がうるさいほど合唱していて、たまにしかこないおばあちゃんと一緒に寝たがった私は
とくふっかふかの敷き布団に潜り込んで、おばあちゃんと一緒によく眠った。

そのあと、思い出せるのは高校時代のベット。
一人用のベットは小さいけど、快適で。
でも勉強熱心な私はよく夕方の部活帰りに制服のまま布団に潜りこんで母親に怒られた。
制服のまま寝ていたのは、着替えるのがめんどくさいのと、またどうせ夜遅くまで勉強しなくちゃいけない
そんな理由もあったのだけど、
それにしてもよく怒られた。

それからは、大学時代の製図板の上のベット。
夜寝るのが惜しかった私は寝ることが恐怖になっていて、家に帰らずによく大学の製図板の上に寝て、
朝まで課題をこなす。
取り憑かれたように一人暮らしの家に帰らなくて、
家に帰っても家にあるベットは押し入れに片ずけて、製図板の下に突っ伏して寝てた。

それからは、ゲストハウスの生活が始まったのだけども、
布団は自分で持つものじゃなくて、一時的に借りるもの。
誰が使ったわからない布団をかぶって眠る生活。

そのころ巷では高級布団だの、低反発クッション枕だのと、いろいろ出てきたが、
ころころ住むところがかわる私には
ちっとも心に響かなかった。

それから国が変わることが多くなったから、布団は場所が変わるたびに手に入れるもの
というものになった。

それからも、布団の下で私はたくさん笑ったし、たくさん泣いてきた。
布団の中での電話での会話や、かつて潜りこんできた猫との会話や。
熱を出したことも、病気に苦しんだことも。

万が一、もし私が同じ場所にずっと住んでて、数年同じ布団をかぶって
人生の半分以上を過ごしてきたとしたら
どうだったんだろうと思う。

私の人生の布団の中に潜り込んで起きたたくさんのことを
いつまでも覚えているものがそばにあるんだとしたら
それはそれで、とってもよかったんじゃないか。

そんなことを思ってしまう。



そんな物質的な面から、私に起きた様々な出来事を思い出せることができる
心の余裕を、嬉しくも思う。

そして誰かと一緒に布団をシェアすることの喜びも
最近になって知ったのだ。










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by inei-reisan | 2017-06-09 05:37 | オランダ生活 | Trackback | Comments(0)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない
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