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女の身体

実は仕事場で女のシェフがいて、私より数年年下で、とても私は好きなのだけど、
最近どうやら人間関係がややこしい。

私が働きはじめたときは、本当によく皆を世話をしてくれて、気も使ってくれるし、もちろんとびきり頭もいいし、いい女だし。。
今でも基本的にはそれはかわらない。

では何が変わってきたかと言うと,彼女の感情の起伏が最近激しく、
論理的にあるようで、時に論理的でなくなり、皆がその対応に困惑してきた模様。

そしてなにか理不尽な問題があったとき皆が口を揃えて(ぐち)いうのは、

「彼女の子供がうまくいけばよかったのにね。」

そう、私が入った昨年の夏頃休みの後に嬉しそうに妊娠を皆に報告して
順調にいっていたかのように見えたが、
それから間もなくしてどうやら流産してしまったのだった。
原因はどう考えても過酷な労働。お菓子の仕事は華やかそうにみえてじつは体力勝負なので、
日頃から運動している人が多いのだ。
ある日突然仕事中に帰ってしまった彼女は,それから一週間ぱったりこなくなり、
その時にどうやら流産してしまったのだった。
それから彼女は変わらず仕事をしていたが、きっと心の中には波風が起きているのだろう。
本人はまた頑張って子供を作るよと私に言ったのだが、心はそんなに簡単には切り替わらない。
皆もそれをしっているから、彼女の最近の行動言動にもあんまり気にかけないが、でも最近はそれがはなはだしいようだ。

女の身体の変化と心への影響はなかなかバランスがとれないのを
私も知っているから、彼女を見ていてそして皆の愚痴も聞いていて
私はさらに自分がまさにとげにさされたよう。

そしていままで女の身体をもって後悔したことはあんまりないけど、
私もこれからは後悔することも多い気がすると

考える。

せめて彼女がこのすべての変化に少しずつ慣れていってほしいと
そして本人が望むどおりいつか立派な子供生まれてほしいと

願う。


そうだ、どんな変化であれ私は彼女が大好きだ。
# by inei-reisan | 2011-01-29 20:02 | ミュンヘン日常 | Comments(0)

自分が住む国を選ぶ権利はあるが、国が私たちを選ぶ権利はない

by inei-reisan
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